2024年8月11日(日)
後見制度に疑問を持った学生団体GUARDEMからオファーをいただき、後見学習会を開催いたします。
会場とZoomのハイブリッドで開催。
お申し込みはこちらから
後見制度と家族の会
https://www.kokenkaizen.com/20240811.html
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後見制度と家族の会
https://www.kokenkaizen.com/20240811.html
朝日新聞社説より
本日の朝日新聞朝刊の社説です。
大手マスコミもやっと重い腰を上げたか、と言う気がします。
デジタル版から情報共有のために転載しますが、著作権もあるので、ここから先は拡散しないでくださるようお願いいたします。
管理人さま
お手数をおかけしますが、問題があるようでしたら、削除されて結構です。
朝日新聞デジタル連載社説記事
(社説)成年後見制度 使いやすく再構築を
2024年6月7日 5時00分
人権を守るしくみとして、きちんと位置づけたい。
認知症や障害などで判断能力が十分でない人の財産の管理、契約などを支援する「成年後見制度」を改革する議論が、法制審議会の専門部会で4月に始まった。
介護保険制度と同じ2000年に始まり、高齢化社会に対応してきた一方、さまざまな課題が指摘されている。利用者を尊重し、必要な支援を柔軟に与えられる制度へ、再構築してほしい。
制度は、預貯金や不動産の管理・処分、福祉サービスの契約、住まいの確保など、利用者の生活全体を支えるものだ。本人や家族らが申し立て、家裁が必要かどうか判断し、成年後見人などを法律・福祉の専門家や親族から選任するしくみだ。
ただ、25年には認知症の人が約471万人になると推計される一方、昨年末の利用者は約25万人にとどまり、広く浸透したとはいえない。
最大の課題は、いったん成年後見が審判で決まると、原則、本人の存命のあいだは続く硬直的な面だろう。現実には、求められる支援は本人の老いや心身の状態による。
例えば家族からの相続を契機に成年後見人に弁護士が選ばれた場合でも、相続の後は制度の必要性自体が失われたり、生活支援の優先度が高まったりすることも多い。利用の終了、成年後見人の変更といった手続きを、本人の状態に合わせて柔軟にできるようにする見直しが急務だ。
成年後見人らには包括的な代理権があり、利用者がした契約を取り消すこともできるが、この権利が強大すぎるのではという懸念もある。部会の議論では、まず利用者自身の声に耳を傾けるべきだ。
障害者権利条約にもとづき、日本政府を審査した国連の委員会は22年、成年後見制度について「すべての障害者の自立、意思、及び選好を尊重する意思決定支援のしくみを設けるべきだ」と勧告した。国際人権基準に照らした再検討も求められている。
一方、判断能力が衰えた人たちをねらった悪質商法もたえていない。こうした被害から当事者を守ることは大前提で、消費者保護法制などにも広げた検討が必要となる。
高い専門性が求められるのに、見合う報酬を出す財産が利用者にないことも珍しくない。成年後見の申し立てを自治体がするケースは2割以上に上り、地域の福祉とのスムーズな連携も大きな課題だ。
家裁が安心して選任できる市民後見人の養成に積極的な自治体もある。身近な担い手あっての制度だろう。
大手マスコミもやっと重い腰を上げたか、と言う気がします。
デジタル版から情報共有のために転載しますが、著作権もあるので、ここから先は拡散しないでくださるようお願いいたします。
管理人さま
お手数をおかけしますが、問題があるようでしたら、削除されて結構です。
朝日新聞デジタル連載社説記事
(社説)成年後見制度 使いやすく再構築を
2024年6月7日 5時00分
人権を守るしくみとして、きちんと位置づけたい。
認知症や障害などで判断能力が十分でない人の財産の管理、契約などを支援する「成年後見制度」を改革する議論が、法制審議会の専門部会で4月に始まった。
介護保険制度と同じ2000年に始まり、高齢化社会に対応してきた一方、さまざまな課題が指摘されている。利用者を尊重し、必要な支援を柔軟に与えられる制度へ、再構築してほしい。
制度は、預貯金や不動産の管理・処分、福祉サービスの契約、住まいの確保など、利用者の生活全体を支えるものだ。本人や家族らが申し立て、家裁が必要かどうか判断し、成年後見人などを法律・福祉の専門家や親族から選任するしくみだ。
ただ、25年には認知症の人が約471万人になると推計される一方、昨年末の利用者は約25万人にとどまり、広く浸透したとはいえない。
最大の課題は、いったん成年後見が審判で決まると、原則、本人の存命のあいだは続く硬直的な面だろう。現実には、求められる支援は本人の老いや心身の状態による。
例えば家族からの相続を契機に成年後見人に弁護士が選ばれた場合でも、相続の後は制度の必要性自体が失われたり、生活支援の優先度が高まったりすることも多い。利用の終了、成年後見人の変更といった手続きを、本人の状態に合わせて柔軟にできるようにする見直しが急務だ。
成年後見人らには包括的な代理権があり、利用者がした契約を取り消すこともできるが、この権利が強大すぎるのではという懸念もある。部会の議論では、まず利用者自身の声に耳を傾けるべきだ。
障害者権利条約にもとづき、日本政府を審査した国連の委員会は22年、成年後見制度について「すべての障害者の自立、意思、及び選好を尊重する意思決定支援のしくみを設けるべきだ」と勧告した。国際人権基準に照らした再検討も求められている。
一方、判断能力が衰えた人たちをねらった悪質商法もたえていない。こうした被害から当事者を守ることは大前提で、消費者保護法制などにも広げた検討が必要となる。
高い専門性が求められるのに、見合う報酬を出す財産が利用者にないことも珍しくない。成年後見の申し立てを自治体がするケースは2割以上に上り、地域の福祉とのスムーズな連携も大きな課題だ。
家裁が安心して選任できる市民後見人の養成に積極的な自治体もある。身近な担い手あっての制度だろう。
実態の周知活動がより必要です。
今年度入会させていただいた者です。
私も父親の件で(介護していた母が急逝してしまいどうにもならず)家裁申し立ての成年後見の申立を行い、事情があり弁護士後見人事件となってしまいました。
日本国民は、とかくお上、裁判所が勧めるのだから良い制度だろうと前提づけられてしまいますが、正直な話「被成年後見人の看護は全くと言っていいくらいやらない」なおかつ、「月単位・年単位」で被成年後見人の財産の棄損をおこなっているといってもいいくらいの実態出ないでしょうか。
認知症老人など「被成年後見人」もっとも必要とされていることは「監護行為」という事実行為であり、裁判所の進めようしていることは「財産棄損」と「被成年後見人の家族関係」を分解・離散させようとしているのが実態です。
家族の会としても、より、国民・一般人に周知できるような方法論が必要ではないでしょうか。
今後も意見させていただきたいと思います。
私も父親の件で(介護していた母が急逝してしまいどうにもならず)家裁申し立ての成年後見の申立を行い、事情があり弁護士後見人事件となってしまいました。
日本国民は、とかくお上、裁判所が勧めるのだから良い制度だろうと前提づけられてしまいますが、正直な話「被成年後見人の看護は全くと言っていいくらいやらない」なおかつ、「月単位・年単位」で被成年後見人の財産の棄損をおこなっているといってもいいくらいの実態出ないでしょうか。
認知症老人など「被成年後見人」もっとも必要とされていることは「監護行為」という事実行為であり、裁判所の進めようしていることは「財産棄損」と「被成年後見人の家族関係」を分解・離散させようとしているのが実態です。
家族の会としても、より、国民・一般人に周知できるような方法論が必要ではないでしょうか。
今後も意見させていただきたいと思います。
KKNH10028 2023/06/29(Thu) 23:21 No.47
[返信]
令和5年6月10日の勉強会
令和5年6月10日(土)、西所沢にある【森のとうふ屋さんの手づくり菓子工房】に伺い、
『気を付けよう!成年後見制度』についてお話ししてきました。
作業所で働く方と、そのお父様、お母様が主な参加者でした。皆さま熱心に聴いてくださり、成年後見制度の実態を『初めて知った』方がほとんどで、わが身に置き換えて聴いておられる様子は、目を細めながら首を何度も横に振る・・まるで『信じられない』『そんな事が日本で起こるの?』という声が聞こえてきそうな位ショックを受けておられるようでした。
『障がいがあれば成年後見制度という訳ではないという事。』
家裁は、自ら後見取り消しを審判したのに、5か月後には再び後見を付けられた、家族会副代表市川さんの娘・枝里さんの事案には、『なんだか、親がいなくなると狙ったように成年後見制度を使わせるなんて不信感がつのる』『後見を外して、また付けてと、そんなに状態が急激に変化するのですか?』といった意見もいただきました。枝里さんは、変わらず自分で作業所に通い、クッキーを焼いて帰宅する日々を送っています。
とにかく自分に置き換えて想像すると、恐怖しかないといった感想でした。
『成年後見制度を使う前に知ってよかった。』と。
参加者の皆様には、後見の入り口から先に進まないでよく考えていただく機会になりました。
『気を付けよう!成年後見制度』についてお話ししてきました。
作業所で働く方と、そのお父様、お母様が主な参加者でした。皆さま熱心に聴いてくださり、成年後見制度の実態を『初めて知った』方がほとんどで、わが身に置き換えて聴いておられる様子は、目を細めながら首を何度も横に振る・・まるで『信じられない』『そんな事が日本で起こるの?』という声が聞こえてきそうな位ショックを受けておられるようでした。
『障がいがあれば成年後見制度という訳ではないという事。』
家裁は、自ら後見取り消しを審判したのに、5か月後には再び後見を付けられた、家族会副代表市川さんの娘・枝里さんの事案には、『なんだか、親がいなくなると狙ったように成年後見制度を使わせるなんて不信感がつのる』『後見を外して、また付けてと、そんなに状態が急激に変化するのですか?』といった意見もいただきました。枝里さんは、変わらず自分で作業所に通い、クッキーを焼いて帰宅する日々を送っています。
とにかく自分に置き換えて想像すると、恐怖しかないといった感想でした。
『成年後見制度を使う前に知ってよかった。』と。
参加者の皆様には、後見の入り口から先に進まないでよく考えていただく機会になりました。